2022.4.20 地域 春を告げるニシン
ニシンは北海道の春告魚(はるつげうお)。
嬉しいことに
北海道では、ここ数年、
ニシンが豊漁となっています。
日本海側では「群来(くき)※」も確認されているようです。
※群来―産卵のために群れが海岸に押し寄せ、海がニシンの精子で真っ白になる現象。
ニシンの加工品と言えば、
京都のにしんそばや昆布巻きの芯に使われる
「身欠きにしん」が有名。
身欠きにしんは
江戸の時代から保存食として重宝され
北前船で日本各地に運ばれておりました。
ニシンは油の多い魚なので
加工には、高い技術と
北海道の冷涼な気候が必要だったようです。
今は乾燥機械や保管冷蔵庫の発達で
気候に左右されずに
安定した品質のものを作ることができます。
ニシンの話をしていたら
おばあちゃんのニシン漬けが食べたくなりました。
ニシン漬けは
大根や白菜と身欠きにしんを米麹と塩で漬けた
北海道の郷土食の漬物です。
秋に樽いっぱいに仕込み
冬の間に食べ
そしてニシン漬けが無くなる頃に
ニシンの群れが春を告げるようにやってきます。